電子楽譜に必要なタブレットとアプリ。どれを選べばいいか迷いませんか?
特にタブレットは高価です。でも、たくさんの種類や大きさがあるので選ぶのが難しいですよね。
「みんなが本当に使っているタブレットやアプリは何?」
電子楽譜用のタブレットもアプリも、多くの方が使っているものなら失敗は少ないはずです。そこで、電子楽譜の利用者51名に「何のタブレットとアプリを使っているか」アンケートを行いました。
この記事を読めば、多くの方がどのように電子楽譜を使っているかわかるので、安心して電子楽譜デビューができます。
電子楽譜を始めるにはお金がかかります。タブレットとアプリの違いを十分に理解したうえで、必要なタブレットやアプリをそろえてください。
電子楽譜のアンケート概要と回答者51名の内訳
紙の本が電子書籍化されたように、楽譜も電子楽譜化が進んでいます。
今回、電子楽譜の利用者51名を対象に、電子楽譜の利用状況や使用しているタブレット、アプリについて「クラウドワークス」でアンケートを実施しました。
電子楽譜の利用者へのアンケート内容
質問内容は以下のとおりです。
- 電子楽譜と紙の楽譜の使用割合
- 使用しているタブレットの種類とサイズ
- 新たに購入を検討するタブレットのサイズ
- 使用している電子楽譜アプリ?
- 電子楽譜を使用した感想?
- 新たにタブレットを買う際に重視するポイント
- 電子楽譜で活用している周辺機器
これらのアンケートで、電子楽譜の利用実態やニーズ、満足度などを把握することを目指しました。
実際のユーザーのリアルな意見なので、ぜひ参考にしてください。
電子楽譜は実際にどの程度使われているのか?
楽譜は全て電子楽譜の方もいれば、電子楽譜と紙の楽譜を併用している方もいます。そこで電子楽譜と紙の楽譜の利用割合を調査してみました。
結果は以下の通りです。
アンケートによると全体の64.7%が電子楽譜を活用していることがわかりました。また、特に注目すべきは、半数以上の回答者が「電子楽譜と紙の楽譜を併用」していることです。
電子楽譜を使いつつも、従来の紙の楽譜と使い分けているようです。
僕も自宅では電子楽譜、レッスンでは紙の楽譜で使い分けています。
また、13.7%が「電子楽譜がメイン」であることから、電子楽譜だけでも演奏には十分と考えられます。電子楽譜の割合は今後ますます増加する可能性が高いでしょう。
一方、35.3%の回答者は「ほとんど紙の楽譜を使っている」という点も見逃せません。これは、電子楽譜の使用感だけでなく、タブレットの大きさなどが原因となっている可能性もあります。
これらの結果から、電子楽譜は浸透し始めている段階であることがわかります。
電子楽譜に使っているタブレットと購入する際のポイント
電子楽譜に必要不可欠なタブレット。タブレットの選び方で、電子楽譜をうまく使えるかが決まります。
今回のアンケートではタブレットについて、以下の4つを調査しました。
- 使っているタブレットはiPad?それともAndroid?
- 電子楽譜でメインに使っているタブレットと大きさは?
- 新たにタブレットを購入する場合の大きさは?
- 新たにタブレットを買うなら何を重視しますか?
使っているタブレットはiPad?それともAndroid?
アンケートの結果から、電子楽譜ユーザーの多くがiPadシリーズを使用していることが分かりました。安定した高い性能、アプリの豊富さがiPadが選ばれる大きな要因でしょう。
一方、約25%がAndroidタブレットを使用しています。AndroidはiPadと比べると価格面でメリットがあります。
現在使用中のタブレットサイズと理想のサイズ
現在使用中のタブレットと、新たに購入したいタブレットを調査した結果、タブレットのサイズについて興味深い結果が得られました。
使用中のタブレットのサイズについての質問では、10~12インチのタブレットが最も多く選ばれていました。このサイズは持ち運びに便利でありながら、楽譜の視認性も確保できるため、多くのユーザーにとって最適なサイズとされています。
一方、新たに購入したいタブレットのサイズについての質問では、12.1インチ以上の大型タブレットを希望する声が圧倒的に多く見られました。
これは、より大きな画面で楽譜を見やすくしたいニーズがあるからでしょう。
小さいタブレットを利用している方の多くは、電子楽譜以外の目的でタブレットを買ったようです。
新たにタブレットを買うなら何を重視するか
新しいタブレットを購入する際に重視するポイントについて、以下の結果になりました。
これらの結果から「画面の大きさ」に加えて、「バッテリーの持続時間」「操作性のスムーズさ」を重視していることがわかります。
特にAndroidタブレットのユーザーでは「バッテリーの持続時間」に不満を持っている方が多くいました。
電子楽譜用のタブレットを選ぶ際には、これらの点を考慮しつつ、自分の目的や用途に応じて最適な機種を選択することが必要です。
みんなが使っている電子楽譜アプリ
電子楽譜を利用する上で、どのアプリを使用するかも重要なポイントです。
今回のアンケートでは、電子楽譜の利用者が実際に使っているアプリの種類とアプリ選びのポイントを調査しました。
人気の電子楽譜アプリランキング
アンケートの結果「ぷりんと楽譜」が圧倒的な人気であることが判明しました。
ヤマハが運営しているぷりんと楽譜は、購入した楽譜を電子楽譜として利用できます。また、iPadだけでなく、Androidタブレットにも対応しているので、タブレットを持っている方なら誰でも利用できます。
また、ぷりんと楽譜はタブレットを利用した電子楽譜見放題のサブスクもあります。楽譜見放題はぷりんと楽譜だけなので、お金を気にせず、気軽に新しい曲に挑戦できるメリットもあります。
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2位の「Piascore」は、自分の持っている紙の楽譜を電子楽譜化できるアプリです。紙の楽譜を電子楽譜にして練習したい方には必須アプリと言えます。ただし、iPad専用のアプリなので、Androidタブレットしか持っていない方は「MobileSheets」を試してください。
3位の「電子楽譜カノン」は「ぷりんと楽譜」と同じように、カノン内で購入した楽譜を電子楽譜化できるアプリです。販売されている曲は多くありませんが、とてもお得に購入できます。
アプリ選びのポイントと利用者の声
電子楽譜アプリを選ぶ際には、以下のポイントを重視すると良いでしょう。
- 目的に合ったアプリ選び:紙の楽譜を電子化するか、新たに電子楽譜を購入するかで対応アプリが違います。
- 対応タブレットの確認:人気の電子楽譜アプリはiPad専用の場合もあります。持っているタブレットに対応するか確認しましょう。
- 楽譜の品ぞろえ:アプリによって販売している楽譜が違うので、欲しい楽譜があるかチェックしましょう。
電子楽譜の目的や持っているタブレットによって最適なアプリは決まってきます。一方、電子楽譜を新たに買う場合、アプリによって種類も価格も様々なので事前に確認しましょう。
電子楽譜のメリットとデメリット
電子楽譜は多くのメリットがある一方、いくつかの課題もあります。
アンケート結果をもとに、電子楽譜を利用している方が感じているメリットとデメリットを詳しく紹介します。
電子楽譜を使って良かった点
アンケートの結果、60.8%の回答者が「電子楽譜を使って良かった」と回答しています。具体的に挙げられた主なメリットは以下のとおりです。
利用者の評判・口コミ
実際の課題と改善点
アンケートでは多くの方が「電子楽譜を使って良かった」と回答していますが、いくつかの課題や改善点もありました。
利用者の評判・口コミ
電子楽譜は確かに多くのメリットがありますが、使っているタブレットやアプリによっては使いにくいと感じる点もあるでしょう。
これから電子楽譜を始める方は、どこで電子楽譜を使うのか、紙の楽譜と併用するのか、何の楽譜を電子化するのかを考え、目的にあわせて電子楽譜を始めていくことが大切です。
電子楽譜をさらに活用するには
電子楽譜は「タブレット」と「アプリ」があれば始めることができます。
しかし、様々な周辺機器と組み合わせることで、より効果的に活用することができます。
タブレット用のペンと譜めくりペダルの利用状況
アンケートの結果から「タブレット用のペン」の利用者が比較的多いことがわかります。紙の楽譜と同じように、電子楽譜にも書き込みをしたいニーズがあるのでしょう。
楽譜への書き込みは上達の近道になりますが、書き込みが多いと楽譜がゴチャゴチャしてしまいます。その点、電子楽譜なら楽譜の書き込みを消すのもかんたんなので、曲の完成度に合わせて楽譜をカスタマイズできるのがメリットです。
タブレット用のペンと譜めくりペダル利用者のリアルな口コミ
電子楽譜の周辺機器を使っている方は、うまく電子楽譜のべんりさを引き出しています。
利用者の評判・口コミ
電子楽譜を始めると、その便利さに感動するでしょう。しかし、周辺機器を活用するとその感動は何倍にもなります。
僕はタブレット用ペンとタブレットの両方を活用しています。
まとめ:電子楽譜を失敗しないで始めるためには
失敗しない電子楽譜の始め方を目的に、電子楽譜の利用者51名に実施したアンケートを紹介しました。
電子楽譜を普段から使いこなしている方、紙の楽譜メインの方の両方の意見を参考にして、納得したうえで電子楽譜を始めてみてください。
ただし、電子楽譜を始めるにはコストがかかります。何の楽譜を電子楽譜にするのか、電子楽譜をどこで使うのか目的をはっきりさせると失敗は防げます。
電子楽譜をうまく使うと、多くの曲をお得に楽しめ、ピアノの上達も早くなります。
電子楽譜については、このサイトでたくさん紹介しているので、ぜひ他の記事を参考にしててください。